日曜の朝、ヘアサロンに行った。


席につくと、いつも雑誌を3冊ほど目の前に用意される。

大抵、車関係、モノ関係、ファッション関係の雑誌が組み合わせて置いてあり

その中で一番写真がキレイそうな、Men's Club7月号をパラパラめくっていたのだけれど

そこでミュージシャン松任谷正隆氏の連載コラムが目にとまってなんとなく読んでいた。


それがこの雑誌らしくない、近年の音楽制作に関する内容でとても興味深かった。

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画像をクリックして拡大し、できれば全文を読んでもらいたい。


読者がインパクトを持つであろう文章に、僕が青いラインを引いてみた。

「音楽を作る前にその全ての音がアンサンブルとして頭の中で鳴っていて

それを音楽の形にきちんと起こすことが、9割のミュージシャンはできてない」

ということが書かれている。

ここだけ抜くと、いかにもベテランが若手をディスっているかのように感じるかもしれないが

実際はそれが良いとも悪いとも書かれず、淡々と事実だけが述べられている。

それは強い危機感の表れだと僕は思う。



それだけのスキルとエネルギーと環境を持ち、実現にこぎつけるのは並大抵のことではない。

全ての事柄に通じるかも知れないと述べ、自らの音楽制作の歴史をここで解き

ファッション誌のコラムに書いても仕方ないかなと言いつつ、あえてこの言葉を書く意味。

松任谷氏は音楽関係者以外にもわかりやすく、しかし重いニュアンスで伝えようとしていると感じた。



朝のヘアサロンで眠い目をこすりながらぼんやり待つ間、

僕はふいに冷水を浴びせられた気分になった。