借りていて全く観ていなかったBDを消化している。

ダニエル・クレイグの007シリーズの完結編といわれる、映画「スペクター」。

僕はシリーズ前3作も観ているのだが、

前作「スカイフォール」ですでに終わってるじゃんと思っていたので

あまり期待もなかったのだけれど楽しめた。

ただこれはあちこちで言われているように前3作を観てこその映画なので、

そういう意味では残念な映画だとも言える。なんかちょっと長いし。


興味深かったのは、派手なオープニングのあとに鳴る、サム・スミスの主題歌だ。

前作はアデルだが、実は二人が共通して持っているのは「声の持つ哀しみ」である。

内容が決定してからの選択だとしても、それがこのシリーズのイメージを決定付けている。


サム・スミスの歌声が放つ、「ドラマティックかつ圧倒的な哀しみの声」がリアルに響くのが、

今の時代であり世界なのだという断定が、この映画「スペクター」全体を貫いているかのようだ。